譲渡の真実

M&Aは大企業独特のものではない

新聞などで話題になるM&Aは大企業のM&Aばかりですので、それを読んだ中小企業の方々は、M&Aは大企業特有のものであり、自分達には縁のないことと思われるでしょう。

ですが、M&Aは中小企業で最も多く行われており、年商1億から30億ほどの企業が中心になっています。

M&Aは大企業特有のものではなく、中小企業で最も頻繁に行われている手法であることを知っておいてください。

譲渡の真実

資産や特徴がなくてもM&Aはできる

会社が今までの事業の中で培ってきたのは売り上げだけではありません。その企業しか持っていない独自の技術や継続的に発注をしてくれる得意先もその企業の資産です。

飲食店の場合で言えば、その店のブランド力であり、オリジナルの料理メニューやレシピ、食べ方であり、贔屓にしてくれるお客様などです。

これは他に真似のできない無形資産と言えます。

その会社に資産や特徴がなくても、これら無形の資産があれば、それの獲得を目的としてM&Aが行われることが多くあります。資産・特徴がないからと、M&Aを最初から諦める必要はありません。

赤字や債務超過企業のM&Aは少ない

実際に譲渡を検討している会社は、利益が出ないためにM&Aを検討していることは少なく、ポジティブな経営戦略としてM&Aを捉えて検討している場合がほとんどです。

そのため、実質的には黒字で、財務的にも優良な会社が多いのが真実です。

M&Aが知られると財務状況が悪かったのだと思われてしまい、他の事業にも支障がでてしまうために今一つM&Aに踏み切れないというのであれば、それは全くの誤解だと言えます。

赤字企業でもM&Aできないとは限らない

決算上は赤字になっていたとしても、実質的には黒字である会社は多くあります。

例えば、節税するためにオーナー一家全員に役員報酬を計上している場合などは、一般的な役員報酬の金額に直して会社の価値を判断しますので、本来の姿が見えてきます。

また、会社として見ると実質的には赤字であっても、特定の事業や経営している地域性から考えると十分収益が出ていると判断できる場合もあります。

仮に、収益が出ていない場合であっても、資産価値を認められ、売却可能になる場合もあります。

これらのように、赤字決算だからと言ってM&Aが絶対できないわけではなく、譲渡先企業がどこに価値観を見いだすかの問題でもあるといえるのです。

譲渡先は大企業ばかりではない

ご自身の会社が中小企業だから、譲渡先が大企業ではひけ目を感じるのでM&Aは気が進まないと言うお話も良く聞きます。

譲渡先が大企業であったとしてもM&Aに全く関係はありませんが、譲渡先を中小企業に絞って選ぶこともできます。

中小企業の中にも事業意欲があり、M&Aを通じて事業を拡大していきたいと考えている企業も多くありますので、譲渡先を中小企業に絞っても問題ありません。