【M&Aニュース】アスラポート・ダイニング、ジャパン・フード&リカー・アライアンスを完全子会社化

2018年03月19日

アスラポート・ダイニング(以下「AD」)がジャパン・フード&リカー・アライアンス(以下「JFLA」)を株式交換により完全子会社化することを発表した。なお、JFLA の普通株式は、平成 30 年7月 27 日に株式会社東京証券取引所と市場第二部において上場廃止となる予定。

 

AD グループは、AD と連結子会社 19 社及び関連会社4社で構成されており、外食(販売)事業から流通及び生産事業への進出を果たし、多層的な付加価値を生み出すビジネスモデルの構築に取り組んでいる。

 

一方、JFLA グループは、JFLA と連結子会社 15 社及び持分法適用関連会社3社で構成され、食品類・酒類事業、輸入食品類・酒類販売事業及び国内食品類・酒類卸売事業等を営んでいる。

 

平成 27 年6月、円安等を原因とする原材料の価格上昇及び人件費及び物流コストの上昇が経営課題となっていた両社は、業務資本提携契約を締結し、国内における両社グループの事業基盤を活用した販路の拡大及び営業力の強化、両社グループの食品製造機能を活用したPB商品及びオリジナル商品の共同開発、海外事業のための輸出入及び現地での展開に関する協業等を図ってきた。その後も両社は業務面・資本面において提携関係を強化してきたが、依然として先行き不透明な経済環境が継続しており、食品関連業界における消費者の節約志向に加えて原材料の価格上昇及び人件費及び物流コストの上昇に改善の兆しが見えない中で、両社が将来にわたって成長し、社会に貢献していくためには、従来以上にグループ会社の強みを引き出し、総合力をより高めていくことが急務となっている。また、 JFLA の経営再建に必要な設備投資の資金を確保するためには、本株式交換が必須であり、両社で協議を重ねた結果、本株式交換契約の締結に至った。

 

AD は、本株式交換を実施することにより、前述の新中期経営計画の基本方針である、国内外市場における「食のバリューチェーン」機能の更なる拡充と高付加価値化の実現のため、販売・流通・生産3機能が相互に価値を生み出す事業ポートフォリオの構築や海外市場における「食のバリューチェーン」事業の拡充及び六次産業への本格参入と事業モデルの構築の早期実現が図れるメリットが得られるものと考えている。

 

一方、JFLA は本株式交換を実施し完全子会社となることにより、今までの資本業務提携における連携では実現が困難であった同一グループ内での全体最適かつ迅速な意思決定と、取引先販路や事業ノウハウの共有化等が迅速に行えるようになるため、AD グループとの商品共同開発等を通じ、外食を始めとする顧客ニーズやそれを踏まえた開発・営業手法を確立させることで商品企画や提案力の向上が期待出来ると共に、何よりも AD グループ内外の既存取引先への更なる販売拡大や未取引先への商品導入等による販売量の増加が期待できるとしている。また、海外市場において AD グループの在外拠点を通じた輸出の拡大も期待出来ます。更には副次的ながら、輸出が増加することで輸入商社としての為替リスクの相殺ヘッジを効かせられる可能性が広がるなど、これまでの課題であった財務基盤が強化されることにより、信用力の向上及び安定的な事業運営が可能になるといったメリットが得られるものと考えている。また、JFLA の少数株主は、AD の株主となることにより、JFLA を含めた AD グループ全体の企業価値向上の利益を享受できることに加えて、AD 単元未満株式には、買取請求に加え買増制度が採用されており、本株式交換により AD 単元未満株式を保有することになる JFLA 株主にとっても配慮がなされているものと考えている。

加えて、両社グループ全体としては、①両社グループ内外に向けたクロスセル拡大(具体的には AD グループ販売事業向けの商品開発展開や AD の資本業務提携先との新たなビジネス拡大)、②両社グループ内のリソース(醤油などの調味料や酒類各種並びに海外卸)の活用・連携強化による、成長ポテンシャルの高い海外ビジネスの拡大、③AD グループ外食の物流機能の内製取り込みによるコスト流出の抑制、④商材の共同開発や製造のスピードアップによるチャンスロスの削減、⑤人材の最適配置や効率的な拠点配置により、グループ全体最適視点での開発/生産~流通~販売機能強化、横串管理体制強化を図り、今後の成長基盤を確固たるものとし、両社グループの更なる成長や事業規模の拡充が見込めると考えている。

 

今後、両社は、グループとして最大限のシナジーを発揮し、今後も、お客様へのさらなる高付加価値なサービス提供に努めていく考え。