M&Aと居抜き(造作)譲渡の違い

2016年06月20日

居抜きの譲渡をしたことがある、あるいは買ったことがある、

という方は比較的多くいらっしゃると思います。

 

一方でM&Aのご経験者はそんなに多くないようです。

 

売り手の視点でまずご紹介します。

 

居抜き(造作)の譲渡は、M&A的な譲渡が出来なかった時の、

その次の選択肢とお捉え頂ければと思います。

 

M&Aとはその事業が持つ「稼ぐ力」を評価し、価値を付けるものです。

 

ですから、利益の出ていない事業については、

基本的にはM&Aとしての取り扱いが難しくなります。

 

その場合、資産だけに焦点を当てて、その価値を再評価して譲渡する、

というのがいわゆる居抜き(造作)譲渡です。

 

両者においてはその金額に大きな差が出ます。

M&Aは利益に対して何倍という評価をする一方で、

居抜きはあくまで店舗の造作などを時価評価するのみですから、

一般的にはM&Aの方がその価格は圧倒的に高くなります。

 

また、居抜きの譲渡をするときには、既に店舗の撤退を決めている、

あるいは撤退をしているということが一般的です。

 

ですから、業態は買い手が新たに持ってくることが前提で、

尚且つ従業員についても引き継がれないことが一般的です。

 

しかし、M&Aの場合はその事業自体を買収するため、

業態も人も、そこにまつわる契約事項を全て引き継ぐ、というのが基本となります。