現状把握、実質的な債務超過

2017年12月07日

債務超過とは、貸借対照表上で表示される企業の総資産額を負債が上回っている状態のことを言います。

債務超過だと、仮に総資産を全てつぎ込んで返済に充てたとしても、負債を返済しきれない、という状態になります。

 

さて、多くの企業は債務超過にはなっていないと思います。あくまで貸借対照表上は。

実質的には債務超過状態の企業は少なくありません。特に飲食業はそうです。

 

冒頭から記載している通り、債務超過かどうかというのはあくまで貸借対照表上の状態であり、では貸借対照表が実態を真水で表しているかというと決してそうではありません。

何かといいますと、固定資産の大半には、貸借対照表に記載の価値がないことです。

数百万、数千万と記載されている店舗の造作などは、実際に売ってみようと思えばそのような価値を見出すことは極めて困難です。

しかし、帳簿上はあくまで減価償却のルールに則っているので、実際の価値以上のものとして記載されていることが多いです。

 

貸借対照表に記載の全資産を換金し、それでもってして負債を全て賄えないとすれば、それは実質的な債務超過状態にあると言えます。

 

M&Aの場合はあくまで企業の実態を捉えて評価するのが一般的です。

実質的債務超過の会社であれば、そう見られることが多いと思います。

自社の現状把握にご参考に頂ければと思います。

執筆:中原 陸