株式譲渡の手続きの流れ

2017年12月04日

前回は株式譲渡の概要について説明いたしました。今回は、株式譲渡の一連の流れと、手続きに必要な書類について説明いたします。

 

■事前に確認すること

まず、株式譲渡をする際に下記を定款登記簿謄本で確認する必要があります。

 

 1.株式に譲渡制限がついているか

 2.株券発行会社かどうか

 

株式は自由に譲渡ができることが原則ですが、大半の会社には譲渡制限がついています。譲渡制限が設けられている場合、事前に会社側に株式譲渡の承認を得る必要があります。

次に、株券発行会社か株券不発行会社かを確認します。最近では株券を発行しない会社が大半ですが、設立が古い会社などは株券発行会社となっている場合があります。その場合、会社から株券を発行する必要があります。

 

 

■株式譲渡の手続きの流れ

株式の譲渡承認が必要な場合の手続きの流れは以下の通りです。



①譲渡承認請求

株式の譲渡人から会社に対し、株式譲渡の承認を行います。

 

②譲渡承認決議

定款又は登記簿謄本に定められている株式譲渡の承認機関から、譲渡の承認を得る必要があります。譲渡の承認機関とは、取締役会がある会社は原則として取締役会。取締役会がない会社は原則として株主総会が承認機関となります。

 

③譲渡承認通知

株式の譲渡人に対し、譲渡を承認した旨を通知します。

 

④株式譲渡契約

株式の譲渡人と譲受人の間で株式の譲渡契約を締結します。一般的に株式譲渡契約締結時に株式と譲渡対価(現金)を交換します。

 

⑤株主名簿の名義書換手続き

株式譲渡が完了した後、譲受人が会社に対し株主名簿の書換を請求します。

 

⑥役員変更の手続き

譲受人が株主として、経営に参画するるため、譲受人または譲受人が指名する人物を会社の役員として選任します。

 

 

■株式譲渡に必要な書類

譲渡制限株式で、譲渡承認機関が株主総会の場合の譲渡手続き必要な書類は下記の通りです。

 

  • 株式譲渡承認請求書
  • 株主総会招集に関する取締役の決定書
  • 臨時株主総会招集通知
  • 臨時株主総会議事録
  • 株式譲渡承認通知
  • 株式譲渡契約書
  • 株式名義書換請求書
  • 株主名簿
  • 株主名簿記載事項証明書交付請求書
  • 株主名簿記載事項証明書

 

 

■まとめ

株式の譲渡手続きは親族内承継か外部承継かに関わらず、法律に乗っ取り進めなくてはなりません。そのため、譲渡の際は専門家に依頼し進めることをお勧めします。