M&Aの手法~株式譲渡~

2017年11月27日

前回はM&Aの種類を紹介しました。今回は、中小企業のM&Aで一般的に用いられる「株式譲渡」について説明します。

 

■株式譲渡の概要

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


株式譲渡とは、 オーナーが保有する株式を買手企業に譲渡し、買手企業は対価として現金を支払う手法です。

譲渡側のオーナーが個人の場合、消費税はかからず、所得税15%+住民税5%+復興特別所得税2.1%が課税されます。一方、オーナーが法人の場合は消費税が発生し、且つ会社の益金として計上するため、法人税も発生します。

 

 

□株式譲渡のメリット・デメリット

【メリット】

株主は変わりますが、対象企業の法人格が変わるわけではないので、許認可や賃貸借契約、従業員との雇用契約などが存続するします。そのため、例えば賃貸借契約が引継げない、といったリスクも軽減できます。

また、前述の通り売手のオーナーが個人の場合、法人税と比較し税率が低いというメリットがあります。

 

【デメリット】

買手にとって許認可や各種契約が引継げるというメリットがある一方で、簿外債務や労務リスクなどがあった場合、それらも引き継ぐこととなってしまいます。そのため、株式譲渡では事前のデューデリジェンスが非常に重要になります。

 

次回は、株式譲渡の手続きの流れについて説明いたします。

執筆:野川恭平