何よりも大事なのは現状把握

2017年09月28日

数年後のリタイアを考える経営者とお話すると「今は出店したばかりで評価が良くない。もう少し経ってから」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

確かにおっしゃることはその通りかなと思います。
とはいえ一方で
「では、いつ決断するのがベストなんだろう」
と感じることもあります。
というのは、自社の状態以外にも評価に影響する要因があるからです。

評価に影響する要因をあげると、例えばM&A市場の相場です。
少し前までは、飲食M&Aの相場はキャッシュフローの3年分が目安と言われていました。しかし、最近では6年、7年といったケースも珍しくありません。相場自体も想像以上に大きく変動するのです。

また、飲食業界のトレンドもあります。例えば、
「イタリアン業態は売りたい相談を多くいただくけど、買いたい方は少ないな」
「大衆酒場業態は興味を持つ方が多いな」
というように、飲食業界のトレンドによっても買い手が増えたり減ったりします。

このように自社の状態が良ければ必ず良い評価を受けるというものでもありません。またM&Aは売りたいと決めてから1年以上かかることもザラにあります。その間にも自社の状態、外部環境は変わっていきます。

大切なのは、まずは現状把握です。今なら自社はいくらで売れるのかを把握し、その上で、今後M&Aマーケットはどうなるのか、外食業界はどうなるのか、自社を希望評価で売却するためにはどんな業績が必要なのかを把握し、それに近づいていくと希望が実現できるかもしれません。