譲渡スキームによって手取り額が1億変わる

2017年08月04日

先日ある企業経営者から引退による事業売却の相談を受けました。
1億程度の手取りを得て引退したいということで、
いくらで売却すれば実現できるか私が試算することになりました。

その企業は一つの事業しか行っておらず、
会社全体の譲渡も、事業のみの譲渡も選択できる状態にありました。
そのため、両パターンで試算を行いました。
すると結果は驚くことに、1億の手取りを実現するための、
買い手が支払う事業の買取額は、1億円近く会社譲渡の方が安かったのです。

この違いは主に税金の差から生まれています。
会社譲渡の場合、かかるのは株式譲渡益税です。
会社を売却した金額と、当初設立した金額の差額に約20%の税金がかかります。
しかし、事業の譲渡は違います。
事業譲渡の場合、事業譲渡対価と事業資産価値(造作設備の簿価)の差額に法人税がかかります。
法人税は企業によりけりですが、4割近くかかることもあります。
更に事業譲渡の場合はこれだけでは済みません。
経営者がお金を受け取るまでに役員報酬などに対して所得税がかかります。

このような背景があり、今回は会社の譲渡の方が1億近く得という試算結果がでました。
これだけ違うのですから、譲渡を検討する際にはアドバイザーや税理士に
スキームをよく相談すると良いと思います。

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