全て現金化させたと仮定して考える

2018年03月22日

M&Aにおける企業評価をする際、マルチプルと呼ばれる方式が多く使われます。

マルチプルの詳細説明は省かせて頂きますが、ざっくり説明しますと、企業価値を、BS(貸借対照表)と収益性で評価するというもので。
さて、BSの評価といえば、純資産(企業が保有する資産から負債を引いて残った額)を見れば本来分かるはずです。
しかしながら、M&Aの企業価値評価においては、違う見方をすることがあります。
それは、現金主義の評価です。
例えば店舗展開をする企業は、店舗の内装を作りますから、それが設備として固定資産に乗ります。
100万円かけて内装を作れば、100万円と資産にのります。
では、この内装を100万円で売ろうとして売れるかというとまず売れません。
100万円どころか、そもそも売れない可能性の方が高いです。
現金に変えられない可能性が高いので、0円評価となります。
このように資産を全て現金化させたことを想定して、その価値を試算し直します。
とすると実は多くの企業は、決して多くの資産を持たないという計算になります。
借入などの負債と比べた時に、実質的には借入過多になっている企業の方が多かったりするのです。
それと、その企業の収益性との合算で全体の評価を決めますので、儲かっているのに思うように評価されない、ということが起きたりします。