トリドール社は、何故ヘアカラー会社と資本業務提携したか?

2017年01月19日

昨日、飲食業界に衝撃的なニュースが流れました。

なんと、トリドール社がヘアカラー会社と資本業務提携したとのことです。私も驚きのあまり、ニュースを二度見してしまいました。トリドール社のIR、ニュースを色々と調べましたので、トリドール社が何を意図しているか、私なりに予想したいと思います。

 

~①トリドール社の事業展開~

今回の買収を考えるにあたって、まずは改めてトリドール社の事業をおさらいしたいと思います。

トリドール社は現在、国内約1000店舗、海外約250店舗を展開しています。国内店舗の約90%を丸亀製麺が占めており、他に焼き鳥、ラーメン、焼きそば、カフェなどの業態をそれぞれ各10~20店舗程展開しています。

海外では、台湾、韓国、中国、タイ、インドネシア、ベトナム、カンボジア、マレーシアなどのアジアを中心にハワイ、オーストラリア、ケニアなどに展開しています。業態は丸亀製麺がもちろん多いですが、他の麺業態、ファーストフード店なども手掛けています。

直近期の出店実績を見ますと、国内24店舗、海外157店舗と明らかに海外出店に力を入れていることが分かります。2025年のビジョンでは、国内2000店舗、海外4000店舗と、国内外の店舗比率を大きく変え、世界外食企業トップ10ブランド入りを掲げています。

 

~②トリドール社の今後~

今後の展開としては、「マルチポートフォリオ戦略」を掲げています。
・世界のあらゆる地域をマーケットとする
・業態に拘らず、現地の趣向に合わせてローカライズする
という方針です。国内では、既存業態の更なる都心エリアでの出店、新業態の開発などを行い、基盤整備と飛躍を目指す考えです。

一方で、SONOKOブランドで健康や美を意識するシニア層をメインターゲットとして添加物不使用、ノンオイルの食を通じて美と健康を提供する事業も展開しています。この事業は、あの鈴木その子氏が1974年に銀座で始めたレストランが始まりで、昨年子会社化しています。

 

~③トリドール社は、何故ヘアカラー会社と資本業務提携したか?~

さて、ようやく本題です。
まずはトリドール社のニュースリリース(https://www.toridoll.com/ir/pdf/160511sk.pdf)
を見てみましょう。
こちらには、
「『SONOKO』の事業強化」
「今後増加するアクティブシニア層へのリーチ強化」
を目的に資本業務提携を行ったと記載されています。

資本業務提携する株式会社 Fast Beauty社はヘアカラーと言っても、40~50歳代の女性を中心に白髪染めなども行っているそうです。SONOKOブランドと顧客層が近く、相乗効果も資本業務提携の目的であると記載されています。
発表内容を見ている限り、
「シニア層への美や健康をテーマとしたアプローチ強化」
が今回の資本業務提携の目的のようです。経営理念などを見ているとあくまで「食を通じて」となっていますので
その点はぶらさず、今後の食の中で「美」、「健康」、「シニア層」などが成長のテーマになると考えており、
その一環として今回の資本業務提携が行われたようです。

 

変化を続けるトリドール社の動きに今後も要注目です。